農林水産省は11月22日、食料・農業・農村政策審議会畜産部会を開き、12月中旬をめどとする2024年度畜産物価格と関連対策の決定に向け、畜産・酪農情勢や政策課題などを議論した。酪農関係の委員からは飼料価格の高止まりなど生産コストの増加や生乳の需給緩和など厳しい現状を訴える発言が続出。枝肉や子牛価格の低迷などが続く肉用牛関係の委員からは、牛肉の消費拡大や肉用子牛対策の強化など再生産可能な環境整備を求める声が相次いだ。畜産・酪農の危機的状況からの脱却と経営継続が見通せる単価水準の確保とともに、営農意欲を喚起し、実効性ある対策の構築・実施が求められる。
(2面・総合)