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収穫体験、カフェ、加工品 シイタケの魅力を多角的に【12月2週号 長崎県】

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 【長崎支局】「人と自然を大切にしたシイタケ作りを通じて、多くの人に食べて幸せになってもらいたい」と話すのは、南島原市の農事組合法人サンエスファームで課長を務める佐藤達也さん(41)。同法人では消費者向けに体験サービスを提供する。「安全で体に良い商品を消費者の皆さまに届けたい」という思いから、農薬などを使わない栽培法を採用。全国的にも珍しい品種のシイタケを1ヘクタールの敷地で栽培する。体験サービスは「工場見学」「収穫体験」の2コース。菌床ブロックができる工程や15万個もの菌床ブロックが並べられた棟など、出荷までの一連の流れを見学することが可能だ。菌床から生えたシイタケを見ながら、おいしいシイタケの見分け方を教えてもらえるのも魅力となっている。敷地内にはカフェを設置し、シイタケのオリジナルメニューを提供。取れたての「肉厚生しいたけ」をはじめ「しいたけチップス」などの加工品も販売する。佐藤さんは「今後はカフェメニューや加工食品の開発・販売に力を入れていきたい」と意欲を示す。

〈写真:シイタケの収穫方法を説明する佐藤さん〉