かんきつの新たな高品質果実安定生産技術「シールディング・マルチ栽培(NARO S.マルチ)」の導入が広がっている。排水設計した園地に専用の「NARO S.シート」を埋設して根域への雨水の流入とマルチ外への根の伸長を防ぎ、確実に乾燥ストレスを与える技術で、農研機構が開発した。併せて灌水〈かんすい〉設備の導入により乾燥ストレスの調整を可能にした。2020年に公表後、現在は約10ヘクタールで普及。九州で研究会が立ち上がるなど、各産地の栽培条件に適用させる検討が進められている。
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〈写真:シールディング・マルチ栽培〉