農林水産省は10月31日、自民党農業基本政策検討委員会に水田の畑地転換を進める「畑地化促進事業」のうち「畑地化支援」の交付単価を2024年産から引き下げる方針を示したが、議員から大幅な減額に反論が続出、継続検討となった。23年産で野菜や果樹など高収益作物は10アール当たり17万5千円、麦・大豆など畑作物は14万円とした1回限りの支援単価を一律10万5千円に見直すとした。畑地化支援は、過度な輸入依存からの脱却に向けた構造転換を掲げる政府方針を裏付ける対策だ。水田の畑地化は水利も含め地域合意の下で丁寧に進めていく必要があり、定着するまで安定・継続的な支援が求められる。
(2面・総合)