ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

収入保険・私の選択  地域を守るため加入は必要【11月4週号 広島県】

231104_8.jpg

広島県北広島町  農事組合法人小笹〈こささ〉
〈農事組合法人小笹〉代表理事=泉繁樹〈いずみ・しげき〉さん(76)。水稲17.76ヘクタール、WCS(発酵粗飼料)用稲5.3ヘクタール、ソバ約3ヘクタール


 〈法人事務局・角田正明さんの話〉
 高齢化や個人で所有する農機具の老朽化が問題になる中で、法人設立に対する補助金が後押しになり、2014年に2地区の水田を集積して法人を設立しました。水稲、ソバの栽培に加え、中山間地域等直接支払制度や多面的機能支払交付金を利用し、草刈り作業や水路の整備・管理など、地域の環境維持に取り組んでいます。年に何度もしなければならない草刈り作業のために、トラクターに装着するツインモアーを導入しました。斜面で足を踏ん張りながらしていた手動式に比べて安全で、省力化できました。管理する圃場が広域で、思わぬ事故が起こることがあります。作業中、はねた石でキャビンの窓が割れたときには、農機具共済に加入していて助かりました。収入保険には21年に加入しました。過去の収入を基準に加入できることや作物を限定しない補償の広さが良いと思います。昨年は、病害で水稲の収穫量や等級が下がり収入が減少しましたが、収入保険で補てんされました。収入が補償されることが安心につながっています。農繁期は組合員など20人ほどが集まり、苗箱作りの種まきや稲刈りなどをします。今まで個人でしていた作業を協力してできるので、法人を設立して良かったと思います。高齢の方などの雇用だけではなく、親睦を図り地域を盛り上げるきっかけになっています。地域の土地を預かり守るために、法人として農業保険への加入は必要だと考えます。

〈写真:ツインモアーの横で「省力化が図れて、みんなが喜んでくれる機械を導入しています」と角田さん〉