Jミルクは9月29日、2023年度の生乳と牛乳・乳製品の需給見通しを更新した。全国の生乳生産量は前年度比3.2%減の729万5千トンとし、前回見通し(7月28日公表)から9万8千トン下方修正した。離農の増加や生産抑制の取り組みに加え、今夏の記録的な猛暑の影響を反映した。一方、8月からの生乳取引価格引き上げに伴う製品価格の値上げの影響で、消費も減退しており、Jミルクは「需給動向はこれまで以上に不透明感が強い」と説明。飲用不需要期の冬季に向け、牛乳・乳製品市場の活性化と乳業工場の稼働最大化など全国協調での需給調整や乳製品製造の準備を進める必要性を強調する。
(2面・総合)