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収入保険・私の選択  営農続けるための備えに【10月3週号 広島県】

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広島県三原市  中村 淳〈なかむら・じゅん〉さん(40)
 田舎に引っ越したいと思い、地図をたまたま開いたとき、瀬戸内の佐木島を見つけました。地域おこし協力隊に採用されたことも後押しになり、2022年4月に移住し、その活動と並行して農業をしています。東京都出身で、11年から茨城県で農業経営をしていました。台風で防風ネットが倒壊し大雨で畑が冠水して、収入が大きく減ったことがありました。自然災害の恐ろしさを痛感し、収入保険に加入しています。現在、茨城での経営は移譲しましたが、移住直後は従業員に管理を任せ、私は広島の農場に専念。瀬戸内特有の気候や真砂土での野菜作りが心配だったので、両県分の経営を合わせて収入保険に加入しました。22年は、茨城で豪雨や台風による被害で収入が半分以下に。資材費や肥料代が高騰していたので、保険金を受け取ることができて助かりました。今後も佐木島で規模を拡大したいと考えています。設備投資や自然災害は経営リスクに直結します。将来にわたり営農ができるように収入保険で備えたいです。
 ▽野菜1ヘクタール(ニンジン、ルッコラ、ミズナなど)、かんきつ15アール (広島支局)