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転作にユーカリ 収穫が楽、通年出荷も【10月1週号 島根県】

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 【島根支局】津和野町で新しい転作品目に取り組む津和野花卉〈かき〉部会では、2017年にユーカリの栽培を始めた。部会長の村上厳雄〈むらかみ・いづお〉さん(80)は「野菜や果樹は重いので収穫作業は重労働になりますが、ユーカリは枝が軽く収穫が楽にできるので手軽に取り組めます」と話す。同部会では高さ2メートル以上になるユーカリの主幹を剪定〈せんてい〉し低樹高に仕立て、葉の付いた下枝を商品として箱詰めにする。常緑樹で年間を通して収穫できるので、季節に応じてアカシアやスモークツリーとセットで出荷。主に生け花やドライフラワーに使われる。ユーカリは空気を浄化する作用があり、室内で花瓶に挿せば観賞用になるほかさわやかな香りを楽しめ、女性を中心に人気があるという。

〈写真:「出荷できない葉をアロマオイルやお香に加工して無駄のない生産に取り組みたい」と村上さん〉