「おいしい野菜は人を感動させられる。最高のイチゴを食べてほしい」と話す、京都府八幡市内里東ノ口の上村慎二さん(51)。有機イチゴをハウス6棟(30アール)で土耕栽培する。甘みと酸味のバランスがよい有機イチゴはオーガニック専門店などからも高く評価されている。良食味の決め手は植物性有機肥料による土作りで、作付け前におからと米ぬかを混ぜたボカシ肥料と竹堆肥をそれぞれ10アール当たり400キロ施用。年間8品目作付ける野菜は、全て有機JAS認証を取得する。農業スクールの講師として後進の育成に努め、有機栽培のノウハウを伝え、新規就農者も生まれている。
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〈写真:イチゴのランナーをピンで固定する上村さん〉