愛知県農業総合試験場は、粗飼料に代替する竹飼料の乳用牛への給与技術を開発した。破砕した竹に酢かすを20%(原物)混合して製造する酢竹は、脱気して長期保存が可能。製造コストはキロ当たり約42円で、輸入乾牧草と比べて安い。試験では分娩〈ぶんべん〉後15週まで、酢竹を8.6%(乾物)混合したTMR(完全混合飼料)をホルスタイン種に給与したところ、乳生産に悪影響を及ぼさなかった。円安などの影響で輸入粗飼料の価格が高止まりする中、飼料コストの低減につながると期待される。
(9面・営農技術・資材)
〈写真:酢竹を手に養牛研究室の伊藤大樹技師〉