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福井ユナイテッドFC ナシの木のオーナーに【9月2週号 福井県】

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 【福井支局】プロサッカークラブ「福井ユナイテッドFC」では、2022年春に、あわら市にあるナシ農園「波松喜左衛門〈なみまつきざえもん〉」でナシの木のオーナーとなり、シーズンを通して地域の魅力発信と農業振興に一役を担っている。選手らは同園を定期的に訪れ、4月の授粉や袋がけなどの作業に携わり、味のおいしさだけでなく生産の大変さを知って、より地元愛が深くなったという。収穫したナシは、選手自らが梱包〈こんぽう〉、手製のメッセージカードを同封し、クラブのホームページや試合会場で販売。約400玉のナシは年内にほぼ完売するほど好評だった。オーナーを受け入れている同園の寺崎洋視〈てらさき・ひろし〉さんは「地元のサッカークラブを応援したいという気持ちから始めたが、選手のファンや県内外の新しいお客さんが増え、うれしい相乗効果となっている」と話す。クラブの担当者・吾田真一〈あずた・しんいち〉さんは「当初は地域貢献を目的としていたが、地域の農産物をPRできただけでなく、販売収益がクラブの新たな収入源の一つとなり助かっている。これからも試合で勝利をつかみ取りながら、オーナーとして地域の魅力を発信する架け橋となり、福井を盛り上げていきたい」と笑顔で話す。
※波松喜左衛門の「喜」は「七」を三つ並べた漢字

〈写真:寺崎さん(右)から管理の説明を受ける大西将亜選手(中)と樽谷誠司選手(写真提供=福井ユナイテッドFC)〉