【福島支局】キュウリ10アールを作付けて3年目となる二本松市の塩田幸治さん(44)は「周りの人が取り組んでいないインパクトがあるものを始めたい」と、星やハート形などのデコレーション用キュウリの栽培に取り組み、直売所での売り上げは上々だ。デコレーション用キュウリは、実の太さが1センチほどに成長したら、市販の専用の型にはめ込む。3日ほどすれば収穫が可能だ。塩田さんは「実が大きくなりすぎると形を壊してしまうので、生育速度に気を配ります」と話す。デコレーション用はキュウリの最盛期を避けて栽培する。「たくさん作ることはできませんが、要望があれば用意します。無理なく出荷を続け、縁があれば飲食店に出荷したい」。塩田さんは、主に化成肥料と有機肥料を使う。足りない成分は微量要素を含む肥料で補うことで、苦みやえぐみを抑え、食味が良いキュウリができるという。「経営規模を維持したまま収量を年間10トンまで増やしたい」と話す。
〈写真:星やハート形に育てたキュウリ〉