輸入飼料価格の高止まりが続く中、水田転作による子実用トウモロコシ生産が注目を集めている。圃場の透排水性改善や連作障害回避などの効果も期待され、輪作体系の1品目として導入が徐々に増えている。先進的に取り組む北海道子実コーン組合(柳原孝二組合長、43歳)では今年、JAを通じた員外集荷を含め、約1200ヘクタールで1万トン超の集荷を見込む。一層の普及・定着には「10年、20年先を先を見据えた交付金体制が必要」と強調する柳原組合長。全国の生産者組織とも連携を図りながら、高まる需要に応えていく考えだ。
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〈写真:雌穂の皮をむいて生育を見る柳原組合長〉