Jミルクは7月28日、2023年度の生乳と牛乳・乳製品の需給見通しを発表した。全国の生乳生産量は前年度比1.9%減の739万3千トンとし、前回見通し(5月26日公表)から2万5千トン下方修正した。酪農家の廃業増加や生乳生産抑制の進展などを反映した。一方、8月からの飲用・発酵乳向け生乳取引価格引き上げに伴う製品価格の値上げによる需要の大幅な低下を見込み、脱脂粉乳の在庫量が想定以上に増加する可能性を指摘。酪農・乳業一体で牛乳・乳製品の消費拡大と在庫削減対策を継続実施する重要性を訴える。
(2面・総合)