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収入保険・私の選択  安定を確保、安心して挑戦【8月1週号 石川県】

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石川県加賀市  坂本 泰毅〈さかもと・たいき〉さん(38)
 もともとは父と農業をしており、今年、経営移譲をして代表となりました。2014年に10人程度の生産者で発足した「かが有機農法研究会」に所属し、環境に配慮したブランド米「加賀のティール」を生産しています。ティール米には、化学肥料・化学農薬をまったく使わないブルーラベルと、農薬不使用の栽培技術を応用した殺虫殺菌剤不使用のオレンジラベルがあります。品種は「コシヒカリ」「ミルキークイーン」「農林21号」です。北陸が原産地で1943年に生まれた農林21号は、時代の流れとともに産地が途絶えていました。研究会では、柔らかな甘みと良食味の農林21号を地域を挙げて復活させ、今日に至っています。収入保険には父が制度開始当初に加入しました。自身の収入金額を基準にするため、年間に補償される金額が分かりやすい点や収入金額を安定させられる点が継続加入の決め手です。従来の農業共済制度では、米・大豆の収量減少が対象でした。収入保険では作物全品目の収量減少のほか、品質低下や価格の暴落なども対象となり、補償を受けました。作物の生育状況には日ごろから注意していますが、近年多く発生している異常気象などは予測もできません。万が一のときのため、収入保険に加入していることで経営を安定させられるので、新しいことにも安心して挑戦できます。
 ▽水稲29.63ヘクタール、大豆7.57ヘクタール、ブロッコリー1ヘクタール
 (石川支局)

〈写真:「加賀のティールには『おいしくて安全なご飯を子供たちに届けたい』という思いを込めています」と坂本さん〉