ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

ワイヤメッシュを2重に 箱わなで田畑を守る【7月4週号 広島県】

230704_8.jpg

 【広島支局】福山市駅家町で獣害対策に取り組む「駅家町服部地区鳥獣被害対策協議会」。槇本保夫会長(75)は、2018年に同じ地区の槇本敦司さん(70)と藤原秀勝さん(70)の3人で同協議会を立ち上げた。ワイヤメッシュを加工した自作の箱わなで、主にイノシシを捕獲している。箱わな作りの参考に各地を見て回り、頑丈にするためにワイヤメッシュを2重にして作製。当初は自分たちの田畑を守るためだったが、近隣の農家から箱わなを依頼され、現在は服部地区を中心に24カ所に設置している。箱わなに仕掛ける餌には米ぬかを使用し、40頭を超えるイノシシを捕獲した年もあったという。「餌の入れ替えやわなの確認など、日々の巡回は欠かせない」と槇本会長。イノシシを捕獲した後は、猟友会を通じて市に申請し、報奨金で新たな箱わなを作製する。槇本会長は「少人数での活動なので、規模をこれ以上拡大するのは難しいが、少しでも獣害で困っている人の助けになれたら」と話す。

〈写真:箱わなを設置する左から槇本会長、藤原さん、槇本さん〉