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辛くないシシトウ「ししわかまる」 幅広い活用に期待【7月4週号 和歌山県】

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 【和歌山支局】有田川町の原毛利彰〈はらげ・としあき〉さん(46)は温州ミカンやキウイフルーツを栽培する傍ら、辛くないシシトウ「ししわかまる」をビニールハウスで栽培し、2022年から本格的に出荷している。ししわかまるは和歌山県農業試験場暖地園芸センターと京都教育大学が共同で開発し、20年に登録された新品種。有田地域を中心に生産され、原毛さんは品種登録前の開発段階から試験栽培などに関わってきた。3月に定植し、4月中旬から11月にかけて収穫する。辛みがないだけではなく、一般的なシシトウと比べて皮が薄く種が少ない。「遺伝子的にカプサイシンをまったく生成しないので、絶対に辛くならない。辛みが苦手な人や学校の給食など幅広く活用してほしい」と原毛さん。所属するJAありだのシシトウ部会では、小学生を対象にした作付け体験会を22年から開催しており、地域を盛り上げる活動に精力的に取り組んでいる。

〈写真:「ようやく出荷できるほど取れるようになりました」と原毛さん〉