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収入保険・私の選択 多様にあるリスクに備えて【7月3週号 福井県】

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福井県若狭町  太田 忠〈おおた・ただし〉さん(53)
 2020年に若狭町に移住し、岩屋地区で特産の「岩屋梨」を55アール、モモを10アールで生産しています。サラリーマン時代に兵庫県で農業研修に参加して、自然の中で伸び伸びと作物を育てる農業に魅力を感じ、就農について考えるようになりました。そんな中で、福井県が実施するふくい園芸カレッジ制度を見つけ、18年に研修生として野菜やメロンなどの栽培技術を学びました。カレッジの授業の中で学んだ果樹栽培に興味がわいたこともあって、出身地に近い若狭町のナシ産地で岩屋なしの生産者を募っていることを知り、研修が終了した20年に若狭町へ移住、ナシ生産者として就農しました。生産し始めてから4年目を迎え、毎日愛情を込めて栽培していますが、いよいよ収穫という時期になって、台風による落果やヤガ類の吸汁などで何度も大きな被害を経験しました。農業は自然相手の営みなので仕方ないことですが、最近の気象の変化は本当に心配です。仲間からのアドバイスで果樹共済に加入していましたが、22年に収入保険に切り替え、農業のいろいろなリスクに備えています。収入保険は、すべてのリスクに備えられ、農産物の価格低下による収入減少も補償の対象となるので心強いです。これからも岩屋梨を生産し、たくさんの人にそのおいしさを味わってもらえるように頑張ります。
 (福井支局)

〈写真:「これからいろいろな果樹の栽培にも挑戦してみたい」と太田さん〉