山口県萩市 榎谷 紘司〈えのきだに・こうじ〉さん(35)
私が主に栽培するイチゴ「さちのか」は、お菓子屋さんの需要が高く、地元でも好評です。苗を定植する直前の昨年9月上旬に、疫病と炭疽〈たんそ〉病の被害に遭いました。1年かけて育苗するため、今期出荷に間に合わせるための苗を新しく育てることはできません。加えて、最近は新品種の人気に押され、さちのかの苗を取り扱う業者が少なく、買うこともできませんでした。被害拡大を防ぎながら定植しましたが、その後の生育は良くなく、寒暖差も影響して収穫量が例年に比べ40%減少しました。収入保険に加入しているおかげで、収入減少の補てんができ、新たに導入した機材費などの返済のめどが立ちました。保険金等の見積もりツールは自分で入力してすぐに金額が分かるので、今後の計画を立てる上でありがたいですね。収入保険は、経営規模の拡大を考慮して基準収入金額を設定できることが加入の決め手でした。失敗を恐れることなく、チャレンジすることができる頼もしい保険です。経営者という立場からも従業員の雇用を守るため、加入は必要不可欠です。
▽イチゴ30アール、野菜2.7ヘクタール
(山口支局)