中山間の遊休農地を活用してソバを延べ10ヘクタール栽培する群馬県沼田市利根町の株式会社Eカルチャーは、2022年産で夏ソバ10アール当たり138キロ、秋ソバ149キロと全国平均の2倍超の収量を確保し、品質も1等に格付けされた。「ソバは管理作業が少なく農地維持につながり、輪作などで地域の連携も生まれる」と会長の八須賀一男さん(67)。周辺の野菜農家などと連携して期間借地を中心に輪作を実践。ソバの収穫・調製などは近隣の集落営農に委託し、自社では耕起や播種などに中古農機を利用して設備投資を抑え、条件不利地でのソバ栽培を黒字化につなげている。
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〈写真:ソバ畑に花が咲く。「地域に助けられて収量や品質が確保できている」と八須賀さん〉