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展示で伝える養蚕の魅力【6月4週号 福島県】

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 【福島支局】水稲30アールと野菜20アールを栽培するほか、養蚕を営む二本松市の本多明彦さん(37)は、養蚕に興味を持ってもらおうと、近隣の道の駅などで繭や蚕児を展示している。本多さんは両親と3人で年間14箱を掃立て。蚕児は病原菌に弱いため、蚕室や資材の消毒を徹底しているという。雨の日に収穫した桑の葉は、乾かして傷んだ葉を取り除く。「蚕児が病気にならないために、当たり前のことをきちんとこなすことが大切」と話す。道の駅で繭と蚕児を展示すると「お年寄りは懐かしみ、子どもは初めて見る子が多く興味津々。『頑張っているね』と声をかけていただきうれしい」と本多さん。「機会があれば、品種改良された色つき繭を作る蚕児を育ててみたい。規模を維持し、良質なものを多く出荷できるよう頑張りたい」と意気込む。

〈写真:蚕児の世話に励む本多さん〉