Jミルクは5月26日、2023年度の生乳と牛乳乳製品の需給見通しを更新した。全国の生乳生産量は前年度比1.5%減の741万8千トンで、1月の見通しから5万2千トン下方修正した。北海道、都府県ともに前年を下回り、2年連続の減産となる。経産牛の早期リタイアなど生産抑制に懸命の努力が続く中、8月からの飲用等向け乳価の引き上げに伴う製品への価格転嫁は、牛乳・乳製品の消費を押し下げる可能性もある。酪農乳業関係者が一体となって需給ギャップの解消に取り組み、早期の需給安定化を図る必要がある。
(2面・総合)