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ハウス補強+園芸施設共済 安心して経営【5月4週号 大阪府】

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 【大阪支局】八尾市の浅井博〈あさい・ひろし〉さん(52)は、両親・妻との4人でエダマメ、若ゴボウをハウス6棟14アールで生産する。「近年はいつ災害が起こるか分からない。安心して経営を続けるために園芸施設共済は必要だ」と話す。浅井さんは37歳のときに勤めていた会社を退職し、農作業などを父から5年間教わり、経営を継いだ。園芸施設共済には父の代から加入。浅井さんが就農して間もなく、春先の突風で被覆材に被害が出たことがあり、「加入していなかったら補てんしてもらえなかった」と加入の必要性を強く感じたという。2017年には2棟が、19年には2棟が、いずれも突風でパイプと被覆材が被害に遭った。「NOSAI職員が迅速に対応してくれた。修繕費用を補てんしてもらい非常に助かった」。現在のハウスは、タイバーでの補強と防風ネットの設置で対策を強化している。JA大阪中河内相互出荷組合の代表を務める浅井さんは、組合員と話し合って20年に集団加入。これで掛金率が5%、事務賦課金が10%引きとなった。「資材費などが高騰する中、負担軽減は助かる」と笑顔を見せる。「18年の台風のような災害級の風が吹いたときのために、絶対に加入しておく方がいい。安心感がある」と未加入者へアドバイスする浅井さん。今後は「現状維持しつつ、雇用問題を解決しながら面積拡大を目指したい」と話す。22年には収入保険に加入し、安定経営により一層努める。

〈写真:突風対策として補強したタイバーを示す浅井さん〉