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遊休農地借りて桑栽培 縄文桑うどんを開発【5月4週号 岩手県】

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 【岩手支局】一関市藤沢町で農家民宿「観樂樓〈かんらくろう〉」を営む佐藤静雄さん(79)は、自家産の桑の葉を粉末加工して練り込んだ「縄文桑うどん」を販売する。桑に関する講座で効能を知り、2010年に遊休農地15アールを借りて桑栽培を始めた。縄文文化で町おこしをする同町を盛り上げようと「縄文桑茶」や「縄文桑パウダー」など、加工品の開発・販売に取り組む。佐藤さんは「加工品の売り方や活用法の考案に悩んでいたが、卸し先で桑パウダーをうどんに練り込んで提供していることを知り、商品化を考えた」と話す。毎年8月ごろに地域住民と共に葉を1トン収穫し、乾燥などの加工は県内の業者へ委託する。桑うどんは同民宿でも提供し、好評を得ているという。「桑は血圧や血糖値を下げる効果があるといわれているが、一般には知られていないと感じる」と佐藤さん。「桑うどんはゆでた翌日でものびにくいので、いろいろな食べ方を提案したい」と意気込む。桑うどんは、道の駅かわさきのほかインターネットで販売する。

〈写真:桑うどん(1袋200グラム、税込み356円)を手に佐藤さん〉