【鹿児島支局】規格外や傷で出荷できない野菜を有効活用しようと、安楽宮子さんは鹿屋市下祓川町のベジショップ・トッキーで、スムージーの製造・販売に取り組む。実家の農業法人で働いている際、規格外を理由に野菜が流通しない現状に直面した安楽さんは、「大事に育てた野菜をうまく活用できないか」と、野菜をふんだんに使ったスムージーを発案。2022年3月に販売所をオープンさせた。スムージーには添加剤・着色料は使わず、素材の味を十分に生かして甘さ控えに仕上げている。地域内外問わず多くの人が購入に訪れるという。安楽さんは「将来は県内各地の特産野菜を使用したご当地スムージーを作っていきたい。農家さん同士をつなげる場にもしていけたら」と意気込む。
〈写真:スムージーを提供する安楽さん。「期間限定商品など情報をSNS(交流サイト)で発信しています」と話す〉