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農作業の合間を縫って演奏活動【5月2週号 北海道】

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 【北海道支局】北見市でバレイショ8.6ヘクタール、テンサイ14ヘクタール、秋播き小麦8.6ヘクタールを作付ける遠藤正人さん(40)は、農作業の合間を縫って演奏活動に取り組み、SNS(交流サイト)などで情報発信するなど、幅広く活動。2023年4月には同市内でギター演奏会を開催した。演奏会は、遠藤さんと交流の深い同市留辺蘂町温根湯地区の酪農家女性グループ「みるくVACCA」の代表を務める石井加代子さんが発起人となって実現した。当日はオリジナル曲「秋蒔〈ま〉き小麦」や「馬鈴薯〈ばれいしょ〉」を演奏。激しくダイナミックな曲調で収穫風景を表現するなど、独自の世界感があふれる音楽を披露した。遠藤さんは08年にワタナベレーベルからメジャーデビューを果たし、農業をしながらアコースティックギターやウクレレの演奏活動などを続けている。オホーツク観光大使を務める遠藤さんは、イケメン農業者を選ぶ純農Boyコンテストではグランプリを受賞。動画投稿サイト「ユーチューブ」でも情報を発信する。さらに、野菜ソムリエの資格を持ち、堆肥などによる土作りと、農薬・肥料の使用を減らすSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいる。遠藤さんは「柔軟な思考で物事を考えられるように教養を深めています。人間関係を大切にすることで、心身ともに健康で人生を豊かにしたいです」と話す。

〈写真:演奏する遠藤さん(右)。「お世話になっているNOSAI職員に聴いてもらいたい」という石井さん(左)の提案で演奏会が実現した〉