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"ママ頑張って" 水稲100ヘクタールをドローン防除【5月1週号 新潟県】

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 【新潟支局】「田植え後の除草剤、穂肥、出穂期の防除など昨年は約100ヘクタールをドローン(小型無人機)で散布しました」と話す長岡市和島の竹澤つぐみさん(37)。「農事組合法人島崎生産組合」に勤務する。2021年までは同法人の事務をメインに担当していたが、農繁期に現場作業で貢献できないかと考え、ドローン免許の取得を決意した。講習会で学びながら、自宅に帰った後には練習用のドローンで操作技術の向上を目指した。「練習用のドローンは小さく、不安定なため、何度も落としたり、ぶつけたりしながら感覚をつかんでいきました」と振り返る。練習のかいもあり、22年4月に免許を取得。その後は水稲病害虫防除に従事し、回数を重ねながら均一に散布する技術を磨いた。「正確に散布することを考え過ぎて悩んだときは、2人の子供が『ママ頑張ってね』と背中を押してくれ、励まされました」と話す。「農業は今でも男性主体のイメージで、女性はあまり目立たない存在だと感じます。ドローンは軽く容易に持ち運べるので、多くの女性が免許を取得して、活躍の場が増えるといいですね」と話す。

〈写真:「散布がうまくいかず悩んだときは子供たちに励まされ、頑張れました」と竹澤さん〉