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ペット用ミルクドライヨーグルトを開発【4月4週号 北海道】

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 【北海道支局】桑原寛晃さん(50)は、2022年2月にペットフードの製造許可を取得し、代表を務める桑原牧場産の新鮮な生乳と乳酸菌を原料とした「ペット用ミルクドライヨーグルト」を開発した。桑原さんは、士幌町共益地区の同牧場で、乳牛約260頭を飼養。牧草53ヘクタール、飼料用トウモロコシ37ヘクタールを作付け、年間の生乳生産量は約2300トンだ。商品開発のきっかけは、モンゴル人研修生が母国の伝統製法で作った固形ヨーグルトに着目したことだった。高タンパクで栄養価が高く、酸味が少なく素朴な味わいで消化吸収にも良い。これならペットにも与えられると考えた。開発に当たり、かねてから親交があり、飼料会社に勤務する小林悟さん(37)と牧場従業員の山崎美里さん(37)の協力を得た。ペットフードの試作品をペットに与え、食後の体調や便の状態を観察しながら改良を重ねた結果、満足のいく製品が出来上がった。パッケージのデザインは、農業関連のデザインなどを手がける帯広市内の会社に依頼。ロゴマークの"K"は桑原牧場の頭文字と立ち上がろうとする子牛をイメージしてデザインしたという。桑原さんは「ヨーグルトに加工すれば乳糖が分解され、おなかを壊す心配が少なくなります。商品は士幌町の道の駅やオンラインショップ(base)で販売中です。犬だけではなくモモンガなどの小動物も食べられます」とPRする。

〈写真:自社産生乳を原料に開発したペット用ミルクドライヨーグルト〉