福岡県宗像市牟田尻の清水陽介さん(44)は、大豆向けに開発された部分浅耕一工程播種技術を麦にも活用。2022年産小麦「チクゴイズミ」は10アール当たり収量573キロ(JA平均452キロ)、全量1等を達成した。播種前は、露地キャベツの定植などと作業が競合する中、非選択性除草剤散布と組み合わせて稲刈り後の荒起こしをせず、省力化に努めている。麦の収量に直結する排水対策は徹底する一方、中耕・土入れは省き、赤かび病の防除は作業委託する。メリハリを付けた複合経営を展開し、収益性を高めている。
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〈写真:麦の生育を確認する清水さん〉