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苗箱活用のサングラス【4月3週号 山形県】

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 【山形支局】鶴岡市本町で商店街の活性化に取り組む「substance〈サブスタンス〉」の代表・斎藤達也さん(45)は、不要になった水稲用苗箱を活用したサングラスを商品化し、今年本格的に販売する。苗箱は地元農家が廃棄するものを回収し、自社で洗浄して粉砕。加工は福井県鯖江市の企業に委託し、フレームは苗箱、レンズは植物性のプラスチックで仕上げた。斎藤さんは鶴岡銀座商店街の事務所・会議室スペースの運営などに携わる傍ら、地元の規格外野菜を使ったコールドプレスジュースなどの開発を手がける。「都市部の大手企業ではなく、農業や製造業など1次産業が多い地方から環境への意識を啓蒙(けいもう)したい」と考え、商品開発を始めた。斎藤さんは「田植えの際に使用してもらうなど、ストーリーと関連付けてPRできたら」と話す。

〈写真:苗箱を活用して作られたサングラス「substance」(税込み8800円)〉