宇都宮大学が開発した良食味米品種「ゆうだい21」が近年、食味を競うコンクールでの上位入賞が続いている。評価の高まりを受け、同大学はブランド確立を目指す5カ年のプロジェクトを2022年に立ち上げた。県内外の篤農家2人を伝道師として認定し、良食味の栽培技術を広める方針だ。施肥量や気候に敏感で細やかな管理が求められる一方、寒暖差が大きい中山間地域などで食味が高まり、特色ある米づくりへの活用が期待される。中小規模農家中心に全国200ヘクタール超に栽培が拡大している。
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〈写真:大学で森島さん(右)から種もみを受け取る阿久津さん〉