日本一のビワ産地・長崎県では、1月24~25日の大寒波で、露地ビワの幼果の約76%が凍死する甚大な被害が発生した。露地ビワ40アール、かんきつ30アールを栽培する長崎市大崎町の山﨑玄海さん(30)は、約2割の減収を見込む。今冬の低温予報を踏まえて結実を遅らせる管理をしたものの、被害に遭った。「露地ビワは経営の柱。収入保険に加入する安心感は大きい」と話す。長崎市は、共同摘房作業への緊急支援を実施し、2024年産の農業保険加入を要件化した。将来のリスクに万全に備えてもらう方針だ。
(3面・収入保険)
〈写真:摘房作業をする山﨑さん〉