「サル被害は、適切な対策で必ず防げる。各地の諦めムードを解消したい」と強調する滋賀県獣害対策アドバイザーの一円憲一さん(75)。対策の中核を担ってきた滋賀県多賀町の一円集落では、集落を囲む2キロの恒久柵を点検・修理する活動を効率化し、被害防止効果を維持できている。支柱全てに通し番号を付け、異常が見つかった場所を記録してデータを共有し、住民が交代で行う点検・修理など維持管理活動の負担軽減につなげている。
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〈写真上:電牧器の前で滋賀県獣害対策アドバイザーの一円憲一さん。パイプを通してアース線を金網柵に延ばし、イノシシ対策に高さ50センチのワイヤメッシュで補強〉
〈写真下:点検基準に沿って柵の状態を確認する保全会代表の一圓宏太郎さん〉