ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

青色申告を経営に生かす 管理能力向上を実感【3月2週号 岡山県】

230316_8.jpg

 【岡山支局】「2021年に青色申告を始めてから経営管理能力の向上を実感しました」と話すのは、真庭市北房地域で露地ブドウ50アールを栽培する片沼慶介〈かたぬま・けいすけ〉さん(36)。23年には経営安定のため収入保険に加入した。将来は法人化を視野に入れ、青色申告のさらなる活用を目指す。「1年やってみると慣れるものですね」と片沼さん。妻が一緒にブドウ栽培の作業をすることになり、専従者給与の経費算入のために青色申告を始めた。最初は慣れない用語に戸惑ったが、税務署の無料相談などを活用して勉強。今は申告処理に向けて会計方法の統一や個人販売分の注文様式の作成など、明瞭な帳簿の作成に取り組む。「青色申告を始めたいという人にとって、今は良い環境です。普及所や税務署主催の講座、動画サイトなど無料で勉強できる機会が多くあります。作業の合間の勉強は大変ですが、まずは講座などを受けて、気軽に始めてみてほしいです」。経営の効率化に合わせて栽培環境を改善したいという片沼さん。ハウス栽培の導入で年間作業を分散するとともに、品質向上を目指している。

〈写真:「青色申告をさらに活用するため、電子申請や認定農業者の申請もするつもりです」と片沼さん〉