飼料用米の専用品種「北陸193号」1.34ヘクタールを栽培する栃木県芳賀町の増渕文明さん(74)は、2021年産で10アール当たり収量が地域平均より約300キロ多い871キロを確保した。「専用品種だから多収とも限らない。収量確保には、天候と基礎的な管理の要素が大きい」と説明する。毎日の圃場観察による丁寧な水管理と追肥で生育を確保。収穫後は春作業も含めて計5~7回の耕起で稲わらを十分にすき込んで、腐熟を促進し、土づくりにつなげる。
(7面・営農技術・資材)
〈写真:2~3回の秋耕起を終えた土壌の状態を見る増渕さん〉