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高設ベンチ、ワゴンを自作 作業効率が格段に向上【2月3週号 福島県】

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 【福島支局】イチゴ「よつぼし」「かおり野」「紅ほっぺ」をハウス35アールで栽培する須賀川市の「マーリー苺〈いちご〉ファーム」代表・斑目〈まだらめ〉和也さん(67)。高設ベンチと作業用ワゴンを自作し、作業効率化を実現した。斑目さんは規模拡大を機に土耕栽培から高設栽培に転換。高設ベンチの導入に当たり、農業誌で高設栽培施設の記事が掲載されていたことを思い出し、資料を取り寄せた。作業をする家族全員が使いやすいと感じられる高さを割り出し設計したという。限られたスペースで収量を多く得られるように栽培ベッドの幅も調整した。灌水〈かんすい〉設備は塩ビパイプを利用して自作。高設の中央から左右に灌水できるようにしている。「高設栽培を始めるに当たり、イチゴの収穫・運搬が楽なワゴンの製作が必須だった」と斑目さん。多少の振動でもイチゴが転がらないように作業者側を低くし、手前から並べることで傷み果を減らせるように工夫した。トレーがいっぱいになった際は下の格納スペースに置け、より多くのイチゴを一度に収穫できるように工夫。「作業の効率が格段に上がった」と斑目さんは効果を実感している。

〈写真:高設ベンチと同様に家族全員が使いやすい高さに製作したワゴン〉