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農水省 果樹の担い手確保へ トレーニングファーム推進(2面・総合)【2023年2月2週号】

 近年、果樹農業は人気品種の登場などで価格が好調となり、産出額は増加傾向にある。一方、高齢化の進展などにより販売農家数は5年で2割減少。さらに7割弱の産地が担い手確保の見込みがない状況にあり、対策実施は待ったなしの状況となっている。農林水産省は3日、「全国果樹産地の担い手・労働力に関するシンポジウム」を開き、新規参入者の確保・定着に向け「果樹型トレーニングファーム」の設置・活用を進めていく方針を示した。地域が園地を確保し実地研修を受け入れて就農を後押しする仕組みで、既に一部産地では人材の確保・育成などにつなげている。先進事例の横展開などを図りながら、次代を担う果樹農家の育成・定着へ、官民挙げた取り組みの強化が求められる。

(2面・総合)