Jミルクは1月27日、2023年度の生乳と牛乳・乳製品の需給見通しを発表した。全国の生乳生産量は前年度比1.3%減の747万トンと予測。22年度の生乳生産量も1.1%減の756万5千トンに昨年9月の予測から下方修正した。生乳需給緩和に伴う生産抑制の効果を織り込み、北海道、都府県ともに2年連続の減産となる。ただ、Jミルクは物価高を背景に一層の需要減退の可能性を指摘。特に学校給食用牛乳が休止となる春休みから5月の大型連休にかけて「処理不可能乳の発生の懸念は予断を許さない」とし、酪農・乳業業界一丸となった消費拡大運動などの必要性を訴える。
(2面・総合)