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使用済み米袋 バッグで再利用【2月1週号 新潟県】

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 【新潟支局】南魚沼市の「m.u.k Lab 南魚沼米袋研究所」は、大量に出る使用済みの米袋を再利用し「米袋バッグ」を製造。米袋になじみのない県外の人や海外の人からも土産物として人気となっている。同研究所は農家や作家などが集まり、本来は捨てられるものを作り替えて新たな商品として再利用する「アップサイクル」活動に取り組む。毎年出る使用済みの米袋を再利用するに当たり、米袋が丈夫にできている点を生かしたバッグを製作した。外見は「新潟米」「魚沼コシヒカリ」などの文字を前面に出すことで、インパクトを与えている。内側には布を縫い付けて耐久性を上げ、2年以上使い続けても壊れないほど丈夫だ。見た目と耐久性、エコバッグの普及などで、イベントなどに出品すると人だかりができるほどの人気商品となっている。研究所代表の川島亜紀子さんは「購入者はもとより、商品を見た人に廃棄されるものが再利用できる。また、自分でもできることに気付いてもらえたら」と話す。バッグの製作には子育て中の女性を応援するNPO法人「みんなの庭」と協力し、育児中の人や冬期間で仕事がない人の収入源にもなっている。ワークショップや学校に出向いて製作体験も企画。「体験を通じて環境問題だけでなく、農業や食育にも興味を感じてほしい」と川島さんは笑顔で話す。商品はインターネットでも購入可能。バッグのほかにポーチやストラップなどもある。

〈写真:商品を手に「環境問題に地域全体で関心を持ってほしい」と川島さん〉