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収入保険・私の選択 新たなチャレンジの背中を押す【2月1週号 北海道】

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 【北海道支局】有限会社オオネ道下農業(代表取締役・道下隆宏さん=54歳)は、帯広市大正地区でダイコン123ヘクタール、ゴボウ5ヘクタール、ナガイモ10ヘクタール、小麦20ヘクタールを作付ける。JA帯広大正のダイコンの生産量は北海道内JAで2番目。大正地区で生産されるダイコンの3分の1を同社が占める。従業員7人、海外からの特定技能実習生ら19人を通年雇用する体制だ。収入保険が始まる時に、NOSAI主催の説明会に参加。その後は担当者から詳細な説明を受けたが、保険料、積立金、事務費の自己負担額が大きく、いったんは加入を見送った。野菜中心の経営で、特にダイコンが不安定なことから、リスクヘッジが必要だと痛感していた道下さん。会社の経営を安定させるにはどうしたら良いか考えていたところ、自身の経営を管理するコンサルタントのアドバイスもあり、収入保険への加入を決断した。野菜類は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、売り先からの注文が減った上に値段が安定せず、大きな損失になった。そのため収入保険のつなぎ融資を申請。道下さんは「つなぎ融資で経営を助けてもらい、事業を継続することができた」と話す。「野菜類を作付けるのであれば、しっかり投資し収入保険に加入することで、経営の安定と後ろ盾があるので、良いものを安心して生産することができる」と道下さん。「収入保険が担保となり、背中を押してくれることで、6次産業化を視野に入れ、新しいことにチャレンジしていきたい」と意気込む。

〈写真:「引き続き収入保険に加入し、安心と安定した農業経営を目指していきたい」と道下さん〉