農林水産省は20日、下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けて官民検討会がまとめた論点整理を公表した。下水汚泥資源を活用した肥料の需要・供給の拡大に向け、下水道業者と肥料製造業者のマッチング推進やPR手法の工夫などを求めるとともに、安全性と品質を担保するため、肥料成分の保証を可能とする公定規格の設定を提起した。
政府は、昨年12月に決定した食料安全保障強化政策大綱で2030年までに肥料の使用量(リンベース)に占める国内資源の利用割合を21年の25%から40%に引き上げる目標を設定。堆肥・下水汚泥資源の使用量を倍増するとしている。
(2面・総合)