宮城県色麻町 鴇田 広太〈ときた・こうた〉さん(43)
水稲は主食用12.1ヘクタール、米粉用6.1ヘクタールで、大豆が6.1ヘクタール、ビニールハウス21棟44アールでホウレンソウを家族で栽培し、JAへ全量出荷しています。
コロナ禍で米価が下落し、ホウレンソウの価格も低迷している中、昨年は7月の大雨でホウレンソウの収量が減少しました。その上、資材や肥料の高騰は農業経営を圧迫します。
収入保険には2020年から加入しています。米だけではなく、ホウレンソウも補償対象に含まれているのが加入の決め手となりました。自分の経営に合った補償の保険があれば良いと以前から考えていました。
加入後は、新型コロナの影響で米価下落、夏場の猛暑や大雨の影響でホウレンソウの収量減少などで、補てん金の支払いを受けました。
経営努力だけでは避けられない価格低下も補てんされるので、セーフティーネットとして心強く、安心して農業経営ができることを実感しています。
今後は、収入保険で経営リスクに備え、若手農業者の人材の確保・育成に力を入れつつ、米やホウレンソウの販路拡大も進め、法人化も見据えた農業経営を考えています。
〈写真:「NOSAIには、農家との信頼関係を維持しつつ、保険の拡充を期待しています」と鴇田さん〉