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栄養と風味の玄米ニョッキ【1月3週号 山形県】

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 【山形支局】米の生産のほか加工品を製造する鶴岡市藤島の「農事組合法人庄内協同ファーム」(代表理事=今野裕之さん、組合員38人)は、玄米だけで作った加工品「gnocco(にょっこ)」を昨年10月から販売している。にょっこは直径約5センチのドーナツ形。米の消費拡大を目指し、ニョッキ(ジャガイモと小麦粉を団子状にしたパスタの一種)をイメージして開発した。冷凍で販売し、3分間ゆでるだけで、パスタやスープなど多様な料理に合う。副代表理事の小野寺紀允さん(41)は「栄養豊富で風味の良い玄米を手軽に楽しめる商品を作りたくて、2018年に商品開発を始めた。団子や餅とは違う風味や食感に仕上がった」と自信を見せる。餅加工の閑散期(4~7月)に製造。団子は米を蒸した後にひねりながらつぶしてつくが、にょっこは玄米を粗びきにした後、蒸して練り上げる。そうすることで玄米の粒感ともちもちとした食感を同時に楽しめる商品に仕上がった。ドーナツ形にしたことで見た目がかわいらしく、調味料が絡みやすく、口当たりが良くなったという。ホームページでは、さまざまなレシピを紹介している。

〈写真:「米の新たな楽しみ方を提案していきたい」と小野寺さん〉