島根県邑南町では、独自の農業研修制度「おーなんアグサポ隊」を実施し、新規就農者の確保・移住促進に力を注いでいる。研修生は地域おこし協力隊として同町で3年間生活し、任期中に就農に必要な栽培技術や経営の知識を学ぶ。町では島根県オリジナルのブドウ新品種「神紅」の産地化を目指しており、研修にブドウコースを設定。県やJAと連携した実践的な指導と、園地確保などの各種支援を通じてスムーズな就農をサポートし、研修終了後の定住につなげたい考えだ。
(5面・新年号企画)
〈写真:就農に向け神紅の剪定作業を進める辻󠄀聡志さん〉