施設コマツナ90アールのほか、露地でホウレンソウやキャベツ、ハクサイなどを栽培する福岡県久留米市北野町の荒巻耕太さん(46)は、延べ3~4ヘクタールの露地栽培で、土壌診断による施肥の見直しや、堆肥などと化学肥料を混合した「指定混合肥料」の利用を実証し、肥料代を10アール当たり約2割削減した。土壌の肥料成分蓄積を踏まえて、リンとカリの割合が少ない「L型」の銘柄を選択。県内の再生リンや家畜ふんといった未利用資源を原料にした指定混合肥料は、従来の化成肥料に比べ製造コストが抑えられている。現時点で収量・品質への影響もなく、「利用する面積を広げれば、さらにメリットは大きくなる」と期待する。
(7面・営農技術・資材)
〈写真:「肥料を替えても、うまく育っている」と、ホウレンソウの品質を確認する荒巻さん〉