施設園芸では燃油高騰を受け、省エネが大きな課題だ。越冬の大玉トマトをハウス計64アールで栽培する栃木県上三川町の野口和宏さん(44)は、天候に応じてヒートポンプや被覆資材などを組み合わせて暖房効率を高める。「単なる燃油使用量の削減ではなく、経営の収支を意識して効率を高めたい」と説明。厳寒期も気温12度以上で管理し、長期どりでの品質・収量を維持する考えだ。摘果の工夫などで秀品率を高め、経営の黒字化につなげる。
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〈写真:不織布のサイドカーテンを手に野口さん。「効果があれば周囲にも勧めていきたい」と話す〉