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生乳増産へ換気と給餌を自動化【11月3週号 岡山県】

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 【岡山支局】真庭市蒜山で酪農を営む長恒泰裕〈ながつね・やすひろ〉さん(36)は、家業を継ぐため、北海道と米国で大規模酪農経営を学び2009年に就農。現在は乳牛約200頭を飼養する。乳牛のストレス軽減と作業を効率化するため、牛舎の建て直しを計画。国の畜産クラスター事業を利用し、19年3月に新牛舎を完成させた。牛舎には自動換気システムを導入。五つの大型ファンと牛舎内のカーテンをセンサーで自動制御し、常に換気することで新鮮な空気を循環させる。牛舎内を適温に保ち、快適な環境をつくることで牛のストレス軽減を図った。さらに、自動給餌機や餌寄せ機を使用することで作業時間を短縮し、牛の観察に割く時間を多く確保している。長恒さんは「牛の健康が第一。当たり前の仕事を当たり前にこなすことが大切で、頑張った分、牛が乳量で恩返しをしてくれますよ」と話す。

〈写真:「中には1日70リットルほど乳を出す牛がいますよ」と長恒さん〉