農林水産省は10月28日、「みどりの食料システム法」に基づいて滋賀県と県内全19市町が作成した「滋賀県みどりの食料システム基本計画」に同意したと発表した。9月の運用開始から地方自治体による基本計画の同意は全国初。計画に基づいて農林漁業者が作成する環境負荷低減の実施計画を県知事が認定し、施設・設備の導入などを税制・融資で支援する。同法は農業による環境負荷低減に向け、化学肥料の使用削減などを推進する。輸入依存度が高く、価格が高騰する化学肥料の使用量低減などにもつながると期待される。農業者の負担を招くことなく環境負荷を低減する農業生産への転換を後押しできるよう、選択肢を増やすなどの支援拡充が求められる。
(2面・総合)