▼9日から15日の1週間は、秋の火災予防運動だ。火災が発生しやすい時季を迎え、イベントやポスター掲示などで注意を呼びかける。本年は「お出かけは マスク戸締まり 火の用心」を全国統一の防火標語としている。
▼消防庁のまとめでは、2021年の総出火件数は前年比531件増の3万5222件で、55%を建物火災が占める。総死者数も91人増の1417人となった。残念なのは住宅火災による死者数の74.1%が65歳以上の高齢者が占める現実だ。
▼出火原因の1位はたばこで全体の8.6%、2位はたき火で7.8%、3位はこんろで7.6%となる。ただ、住宅火災に絞ると、たばこ(13.6%)、ストーブ(11.3%)、こんろ(4.7%)の順で、ストーブにも注意が必要だ。
▼鍋のお湯が沸くまで一つ用事を片付けようと台所を離れ、空だきした経験がある。鍋はごみになり、しばらく焦げ臭さが鼻についた。以来、火を付けたらお湯が沸くまで絶対に動かないと決めた。数分の辛抱で火事を出さずにすめば安いものだ。