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収入保険で安心営農 市場価格下落に備え【9月1週号 岩手県】

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岩手県釜石市  藤井 秀宣〈ふじい・ひでのぶ〉さん(53)
 就農して35年目になります。就農当時はパイプハウスだけでキュウリとトマトを栽培していましたが、2007年に鉄骨ハウスを2棟建設し、規模を広げました。大豆かすや菜種かすなどの有機肥料と、効き目が長いロング肥料を使って栽培し、コスト削減に努めています。収入保険には制度開始初年の2019年に加入しました。値崩れなど、自分ではどうしようもないときも補償してくれるので、継続して加入しています。昨年はキュウリの市場価格が下がったため、収入が約3割減少し、保険金の支払対象になりました。産直施設やスーパーでは、販売する野菜の価格を自分で決めることができますが、市場では野菜の価格が安くても売らなければならないので、収入が安定しないのが不安ですね。まだ学生の子どもがいるので、家族のために農業を続けていきたいと思っています。収入保険は保険料を経費として計上できるので、経営の一部として考えることができるのも魅力の一つだと思います。今後も収入保険に加入してリスクに備え、少しでも不安を減らして安定した経営を続けていきたいです。▽キュウリ17.5アール、トマト11.1アール(鉄骨ハウス2棟、パイプハウス11棟) (岩手支局)

〈写真:「不安要素を減らすために、これからも加入していきたいです」と藤井さん〉